甘々王子にユウワクされて。
女子高生らしく笑う彼女たち。
「だ、だって……いつだったか廊下でみんなに待ち伏せされたし、HRでもなんか非協力的だし……!」
木林くんに、気に入った宣言をされた日。
坂場さんを先頭に、全員いた。
「あぁー……あんなのただの坂場ちゃんの命令だよね。本当はうち木林くんとかそんな興味ないし」
「うん、1軍の女の子たちは木林くんとか高槻くんとか気にしてるけど、うちら目の保養くらいにしか思ってないもんね」
……坂場さんの、1軍の。
「申し訳なく思ってたんだ、ごめんね!」
わたしの腕を離し、ぱんっと顔の前で手を合わせる彼女たち。
……正直、今までのイメージが強すぎてついていけない。
わたしはクラスから必要とされてない、というイメージが。
だけど、わたしを"結羽ちゃん"って呼んでくれる人がクラスにもいるなんて。