甘々王子にユウワクされて。
腕を組んで窓枠にもたれなおす。
寒いのに汗が出てきた気がした。
「そんな言い方って何だ? じゃあお前はゆうのことが好きだって言うのかよ」
すごいどくどくと血流を感じながら、精一杯ばかにした感じに聞いてみる。
すると一瞬侑心が黙って俺を睨むから、俺が必死に浮かべていた乾いた表面だけの笑顔が凍った。
そして俺が聞きたくない言葉を、言いたくない言葉を言った。
「……そうだけど。だから何?
俺はゆうが好きだよ。ずっと前から」
背面から聞こえていたサッカー部の掛け声なんて聞こえなくて、
静かな教室に少し響いた侑心の声が嫌に耳に残る。
侑心を見てみると、必死にごまかした俺とは対照的に、意志のこもった眼でまっすぐに俺を見ていた。