甘々王子にユウワクされて。


* 。☆ . * . : . + * : ゜+ 。



スマホを頼りに電車を乗り継ぎ、1階でゆうの名前を言って行くように指示されて乗ったエレベーターで向かったのは4階。


白い廊下を無言で進み、不意に侑心に指さされて見ると"神原ゆうひ"の字。


だけどそこには誰もいなくて、ベッドもシーツすら敷いていない状態。



どうしたものか、と立ちつくしていると、看護師さんが来て、別の部屋に案内してくれた。


部屋と言っても中には入れず、廊下の黒いソファに座るよう促された。


手術中の赤いランプに背を向けるように座ってうつむいていたのは、俺に電話した本人。




「侑心……あっきー」



泣いてたのか、目を真っ赤にして不細工になっている。


普段姉が泣いてるようならすぐ隣に行って背中を撫でる侑心だけど、今日ばっかりはそうはいかないみたいだ。



スクールバッグを膝に乗せて、座って、と言ってくれる楓。


侑心は素直に座ったけれどなんとなく俺は立っていたくて、その横の壁にもたれかかった。


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