甘々王子にユウワクされて。
そして何時間か待ったら、そのランプが不意に消えた。
足がとっくに痛くなっていたけれど、それを口にしたりするような余裕はなかった。
病院の先生の話によると、壁に打ち付けられた衝撃による脳内出血。
そのせいで、脳の機能がきちんと働くなくなって、
目を覚まさない……いわゆる、
「…………植物、状態?」
呆然とした声で繰り返す楓。
残念そうに頷く先生。
「……はい。今後、目を覚ますとも覚まさないとも言えない状況で……」
「……そんな、」
久しぶりに会ったゆうの両親も、絶望、というのがふさわしい表情。
お母さんがお父さんに寄りかかって、初めて俺たちの前で涙を見せる。
こんな本来家族だけの場にも入れてくれるほど俺たちを信頼してくれているのに、
言えない、そんな、俺たちのせいだなんて。