甘々王子にユウワクされて。
「……好き、ですよ」
初めて声に出した感情。
それだけで胸がギュッと締め付けられる。
「生まれて初めて……人を好きになったんです」
遅いと言われても、ばからしいと言われても。
1年前、15歳のとき、初恋をしたんだ。
「ふぅん……でも気に入らないんだよね。俺」
くるくると意味もなく飲み物をかき混ぜながら言う木林くん。
彼もまた、アイスコーヒーに今日はまだ何もいれていない。
「気に入らない……なんて言われても。
別に貴方に気に入られる必要もないですし」
なんでこの人はこんなにわたしが言われ慣れないことばかり言ってくるのかな。
彼にとってはほんのささいなことでも、なんだか変な感情になって……すぐ顔が赤くなってしまう。
「……なんであいつなの?」
まっすぐ、わたしの目を見て聞いてくる木林くん。
髪と同じように少し茶色い目で見つめられて、心拍数を乱される。