恋とは停電した世界のようです
「麻友子さん」
「は、はい」
真剣な表情で名前を呼ばれて
思わず、背筋が伸びる。
緊張しながら彼の言葉を待っていると
スッと流れるように、目の前の手がのびてきて
(…え?)
そのまま わたしの手に
そっと触れた。
「I’m in love with you.」
あまい色に染められた声音が
やさしく耳に零れる
「僕の恋人になってください」
彼の唇が、ゆっくりと
そう言葉を綴った。