恋とは停電した世界のようです
(え…、え…?)
ちょっと待って。
だって
だって、ねぇ
「な、なん…なんで」
「麻友子さんのことが好きだからです」
「は…?」
この状況も、彼の言葉も
上手く飲み込むことができなくて
頭の中が、ちっとも片付かない。
ぽかんと口をあけたままのわたしに
ルーカスさんが、ちらりと不安そうな色を浮かべて
「ダメですか?」
「え、あ、いや…そのダメっていうか。ダメじゃないけど…いや、でも」
もごもごと言い淀んでいると
ルーカスさんが、ためらいがちに「本当は」と口を開いた。
「タクシーでの麻友子さんからのお願い、とても嬉しかったです。
…でも、こういうことは自分の気持ちを伝えてからと思ったので」