【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
蓮央はニヤリと笑って……私を男の前に押し出した。
「コイツが、『黒薔薇』だ」
「……はぁっ!?ふざけんのも大概にしろ!!」
「疑うなら戦ってみたらどうだよ」
その言葉に、男は少し黙ってから口を開いた。
「……上等だ。女、俺が相手をする」
「京也?アンタもふざけてんの?」
「沙奈はそいつを頼む。この女……潰す」
私に向けられた男の視線はとても冷たくて、ゾッとする。
「あたしの相手はこの青い男?楽勝ね」
女も手首を回してやる気満々だ。
「蓮央……」
「お前らは手を出すな」
圭太たちの応戦を制し、蓮央は私の隣に立つ。
「……やられんなよ、咲誇」
「蓮央こそ。女にやられたらダサすぎるよ」
「俺を倒せるのはお前だけだよ」
蓮央は私の頭を軽く撫で、2人に向き直った。
「……じゃあ、開始といくか」