【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「総長さんよ、俺らと勝負しろ」
「No,1の座をかけて……ね?」
息ピッタリな会話。
見た目からしても……双子?なのかな?
顔立ちもそっくりだし。
蓮央はハッと鼻で笑う。
「2対1かよ……お前ら卑怯だな」
「それは違う。俺らは『阿吽』。2人で1人の扱いだ。それに…世界No,1の総長さんなら、俺らなんてすぐ倒せるよな?」
「そういう言い分なら……こっちにも考えがある」
そう言って余裕の笑みを浮かべた蓮央は、私に目配せした。
あ、そういうことか!
私は立ち上がり、蓮央のそばに駆け寄ると、彼は私の肩を抱いて男を見据えた。
「俺とコイツも、2人で1人の扱い。これで『1対1』……そうだろ?」
「はぁ…?ハハッ、お前舐めてんのか?ただの女を俺らと戦わせるなんて……」
「『ただの女』じゃねぇよ。お前、『黒薔薇』って奴を知ってるか?」
「あぁ、史上最強と言われた一匹狼の女だろ?それがどうした?」