青空ライン~君が居た青春~

 
「波瑠に゙ゃ゙ーーーーん゙ーー……!!!俺も大好きっ!ずっと大好きー!!」


そう言って浩輝くんは私に抱きついてきた。
……く、苦しい……。
そして私達に笑いがおこる。
さっきまで泣いていた私を含む5人は泣き顔から笑顔へと、表情が変わっていたんだ。


「浩輝、波瑠に抱きつくな。」
 

「えー!いいじゃんか!!!」


「声がでけぇ……。」


「よくないだろ……。」


「波瑠ちゃん、ありがとう、波瑠ちゃんのおかげでここまでこれたよ。」


優斗くんは、仲良くじゃれている3人の邪魔をしないように私にそっと言った。


「ううん、私はなにもしてないよ、皆が変わろうとしたから……今日、フェスのステージが成功したんだよ。」


皆は自分達自身にムチを打ってここまで頑張ってきたんだから。



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