青空ライン~君が居た青春~

ちょ、ちょっと待って……この状況、おかしいってば!!
私の顔は、みるみるうちに赤くなっていく。

遠くでその様子を見ていたりょーちゃんは、ゆっくりゆっくりと私たちの方へ近づいてきて、すっごく怖い顔で、メンバーを睨んだ。


「あんたたち……なんで彼氏のお許しなんて貰ってないのに波瑠に抱きついてるわけ……?波瑠に抱きついてるってことは、どうなるかわかってるんだよねぇ~?」


超ドス黒い顔で超満面の笑みを浮かべるりょーちゃん。
こ、怖いいいい……!!


「「「「ひぃぃぃぃぃ!!」」」」


「す、すいませんでしたぁ!」


「ちょっとした出来心なのよぉ?!」


「ごめんってば……。」


「それくらいで怒るなって☆」


「……オーディション終わったら當真だけぶん殴る。」


そう言ってりょーちゃんは手をポキポキっと鳴らす。
こ、怖すぎる……。




< 390 / 701 >

この作品をシェア

pagetop