青空ライン~君が居た青春~

……皆がどう思ってるのかはわからないけどね。

波瑠ちゃんは誰をプロデュースしていたとしても、そのアイドルは皆を幸せに、笑顔にできるアイドルになるから……。
それだけは間違いないんだ。


「やっと2周したなー……、お、もうこんな時間じゃん。」


「もうイベント終了か……。」


僕達の額には、しっとりとした汗が流れていて、皆、真冬なのに腕捲りをした、季節外れの衣装の着こなし方をしていた。
それは、学院中を一生懸命いろいろしながら回っていたからこそだと言えるだろう。


「んじゃー、レッスン室戻ろっか♪」


「あぁ。レッスン室に戻って衣装を脱いで着替えて……それからステージの片付けをしなきゃいけないからな。」


「わー、早く戻らなきゃじゃん!」


僕達はそんな感じで、歩くペースを早めてレッスン室に戻った。




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