青空ライン~君が居た青春~

レッスン室に戻った僕達は、すぐさまカバンから着替えを出して、一気に着替えを済ませた。
そして数分後、部屋の異変に気づいたのは、僕……ではなく、浩輝くんだった。


「あれ?あの机になんか置いてあるよ?!」


そう言って浩輝くんは、部屋のはしっこに置いてある机まで走った。
その後ろに気になって僕達はついていく。


「え……。波瑠……ちゃん……かな……これ……置いたの……。」


そう言った浩輝くんの声は震えていて。
……え……波瑠ちゃん……?!
僕達はすぐに浩輝くんがゆびを指しているものを見た。


「……これ……。」


「"I support you in your tough times too."……って何?」


「……あなたが苦しいときも、私はあなたを応援しています……?」


祥也くんが訳してくれて、意味がわかった僕達。
……波瑠ちゃん……っ。
波瑠ちゃんってばズルいよ……。
僕達が馴れた頃に、こんなことをしてくれるなんて。



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