青空ライン~君が居た青春~

私はそう思いながらも、ゆーちゃんが開けた、いつものレッスン室の扉をくぐる。


「波瑠ちゃん、来たわよ~!」

 
「お。波瑠~。」


「ばる゙ぜんばーぁ゙い゙い゙い゙!」
  

「えっ、ちょっ、柊くん?!」


彼方くんは、いつも通りの感じだったけど、柊くんは泣きながら彼方くんに抱きついている。
……なんだこの絵……。


「もう柊ちゃんてば、ずっとこの調子なのよ~……、こんなんじゃ、卒業ライブなんてできるわけないわ~。」


「ぜん゙ばい゙に゙ばぞづぎょゔしてほじぐないでずぅ……っ。」


……こりゃダメだな……。
どうしよっかな……。
 

「しゅーちゃん、もう泣かないの。そんなんじゃ、二人のことちゃんと、祝ってあげられないじゃん。ね?」



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