青空ライン~君が居た青春~

私が迷っているうちに、彼方くんは柊くんにそう言って、泣き止ませた。


「そうですよね……グスッ……頑張って、最後まで笑顔でいます……!!」


……ふふ、なんか流石だなぁ。
やっぱり、皆の絆と信頼関係は並々ならぬものなんだろう。
家族のような関係が、still kingを強くするんだと……。


「……ねぇ、私って結局のところ何すればいいの?」


「うーん、そうねぇ、もう買い出しとかも終わってるし……あ、そうそう、二人にプレゼントを買ってきたんだけど、こんな感じでラッピングはいいかしら?」


そう言ってゆーちゃんは大きなプレゼントを持って、私に見せる。
さすがゆーちゃんだなぁ、めちゃめちゃセンスがいい。


「わ、可愛い。いいと思うよー。ていうか、ごめんね、皆忙しいのに、買いにいってもらって。」


私は結局プロデューサーとして忙しく、プレゼントを買いにいくことができなくて、ゆーちゃん達に勝ってきてもらったんだ。
……ほんと、申し訳ない。


「波瑠ちゃんに比べれば全然よ~。しかも、久しぶりに3人で出掛けたし、楽しかったわ♪」


ゆーちゃんはいつもの天使な笑顔で笑った。
……ほんと、神だわ。




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