青空ライン~君が居た青春~
「―――785便に乗られるお客様は……」
りょーちゃんが乗る飛行機の案内が流れた。
……あぁ、もう、このぬくもりは感じられないんだな、とか。
いろんな想いが駆け巡る。
「もう俺……いかなきゃ……。」
そう言ったりょーちゃんの声は、小さくて、掠れていて、寂しそうだった。
ここで泣いたら、何もかもがダメになってしまうような気がする。
……ここで私が、りょーちゃんの背中を押してあげなきゃ。
それが……最後にできる、唯一のことだと思うから……。
「応援してるよ……りょーちゃん。いってらっしゃい。」
「頑張ってください、遼先輩。」
「頑張れよ―。」
「まぁ、ほどほどにねぇ……?」
「応援してるわぁ♪」