青空ライン~君が居た青春~

優斗くんが電話かけてくれたおかげで、なんだか昔のことが懐かしいな。

っていうか、せっかくだし、あの事……優斗くんに言えばよかったかな。
新しい仕事の依頼がきて、あの場所にいけるよって。
……あの想い出の場所、覚えてるかわかんないけど。

まぁでも、私には楽しい高校生活があったから……あの頃はもういらないかもしれないけど。

あの西園寺学院で、皆と練習したり……喋ったり、毎日が楽しくて、キラキラしてて。

もしかしたら、あの頃より……楽しかったかもしれない。

充実してたなぁ……高校生活は。
いや……今も充実しているけど、やっぱりあの頃は特別で。

あの頃の皆と、一緒にまた仕事ができるのは……私にとって、すごく嬉しいことなんだ。


「明日は早いし……寝るか。」


そう呟いて、私はまた目を瞑った。



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