青空ライン~君が居た青春~
 

「……お、こんな時間だ。もうすぐ優くんが来ると思うから、ちゃんと話せよ。んじゃ、また明日。」


「えっ!……あ、ありがとうっ!」


まさか……優斗君を呼んでくれてたの?
……ありがとう……りょーちゃん……。


「ん。……頑張れ。」


そう言ってりょーちゃんは私の方を見ずに手をひらひらさせながら、寮の方へと歩いていった。
りょーちゃんは今でも優しいのは変わってないんだね……。


「…………波瑠ちゃん、お待たせー。……あれ?遼くんは?」


そしてタイミングがよすぎる時に、優斗くんは来た。
……なんか、すごい。


「優斗君。……りょーちゃんなら寮の方に帰って……その……私が優斗君に少し話したいことがあって……呼んでもらったの。」



< 92 / 701 >

この作品をシェア

pagetop