ベビーフェイスと甘い嘘
「ところで、何で私奈緒美ちゃんの結婚式に呼ばれたんでしょうね?」
裕子姉さんの車で式場に向かう途中、ずっと疑問に思っていたことを二人に聞いてみる。
そんな私に千鶴ちゃんは思わせ振りな視線を向けて、「そりゃ結婚するまでの道のりが茜ちゃんと一緒だからよー。仲間だと思われたんじゃない?」と言った。
道のりって、まさか……
「ふふっ。『できちゃった』のよ、彼女」
あ、やっぱりそうなんだ……
「こら!本人が言う前に話しちゃダメよ」と、長女がやんわりと注意した。
「仲間意識じゃないわよ。たぶん。挙式は身内だけだし、披露宴だって終わりは夜遅くで、二次会も飲み会も兼ねてるようなもんだから『呼びたい人、全部呼んじゃいました!』って本人が言ってたから」
確かに今回の式は会費制のガーデンウェディングで、この地方では珍しかった。
「夜に出掛けるのも、二人に会うのも久しぶりだから嬉しいですよ。奈緒美ちゃんに感謝しなきゃ」
そんな話をしているうちに、いつの間にか『Happiness』へと到着していた。