ベビーフェイスと甘い嘘

「……本気って何?なんかアカネさんってほっとけない人だよね。智晶さんだって……あの涙見てぐっと来なかった?ヤスさんだって絶対アカネさんの事気になってたって。あの日、マキちゃん居なくて良かったよね」


「誤魔化すなよ。で?どうすんの、お前は」


どうするって?そんなの決まってる。


「……んー、とりあえず友達になった。涙をとめてあげるよって約束しちゃったんだよね」


「……バカだろ、お前。そういうのは友達じゃなくてセフレって言うんだよ」


呆れ顔の智晶さんに、セックスはしてないから友達なんだけどな……って頭の中では思ってたけど、ややこしくなるから口には出さないでおいた。


……まぁ、それに近い事は確実にしたし。


「『不倫』って言っても驚かないし……ねーさんが結婚してんのも、子どもがいるのも知ってて誘ったのか?……お前さ、まだ何か隠してるだろ?……つーか、俺とねーさんが同じ職場だって何で知ってんだよ?自分の正体だって隠したままだし。何考えてんだ?」


「……あれ?智晶さん、教えなかったの?」



智晶さんの秘密をアカネさんにばらすんだから、最初っから自分の正体だってばらされるのを覚悟して、アカネさんの事を『still』へ連れて行ったのに。
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