ベビーフェイスと甘い嘘
「千鶴さんから送られた写メを見て、何で灯さんの家族とカケルくんが同じ写真に映ってるんだろうって驚いて……千鶴さんに言ったら、私が灯さんの旦那さんだと思ってた人が、茜さんの旦那さんなんだよって教えてくれて……本当にびっくりしました」
「私が聞いた茜さんが浮気をしてるって話も、みんな灯さんが『お店の常連さんが言ってたんだけどね……』って私に教えてくれた話だったんです」
「だから、ごめんなさい!」
と、勢い良く頭を下げた後で、
「……でも、叩いた事は謝りませんよ。私は直喜ちゃんの『姉』だから、『弟』にふさわしいかどうか見極める義務がありますから。ちなみに、あの時点では、茜さんは失格でした」
「心当たりが無さそうな事については謝ったので、"心当たり"がありそうな部分だけ、あの平手打ちを繰り出したって事にしといて下さい」
なんて頭を上げながらしれっと言うから、思わず吹き出して笑ってしまっていた。
ずっと奈緒美ちゃんの存在に嫉妬していたけど、直喜がおばあちゃん以外の家族の愛情を受けて来なかった事と、今の奈緒美ちゃんの発言を聞いて、彼女の直喜に対する気持ちは、愛は愛でも『家族愛』だったんだとようやく理解する事ができた。
……だいぶ深すぎる愛だとは思うけれど。
「私が聞いた茜さんが浮気をしてるって話も、みんな灯さんが『お店の常連さんが言ってたんだけどね……』って私に教えてくれた話だったんです」
「だから、ごめんなさい!」
と、勢い良く頭を下げた後で、
「……でも、叩いた事は謝りませんよ。私は直喜ちゃんの『姉』だから、『弟』にふさわしいかどうか見極める義務がありますから。ちなみに、あの時点では、茜さんは失格でした」
「心当たりが無さそうな事については謝ったので、"心当たり"がありそうな部分だけ、あの平手打ちを繰り出したって事にしといて下さい」
なんて頭を上げながらしれっと言うから、思わず吹き出して笑ってしまっていた。
ずっと奈緒美ちゃんの存在に嫉妬していたけど、直喜がおばあちゃん以外の家族の愛情を受けて来なかった事と、今の奈緒美ちゃんの発言を聞いて、彼女の直喜に対する気持ちは、愛は愛でも『家族愛』だったんだとようやく理解する事ができた。
……だいぶ深すぎる愛だとは思うけれど。