ベビーフェイスと甘い嘘
「……いや、投げないけどね。美味かったから」


「…………だから、何の話をしているの?」


ぶすっと不機嫌そうに口を尖らせて話す九嶋くんの言いたい事が何一つ分からなくて、思わず首を傾げながら聞いてしまった。


「……何でも無いよ。今朝直喜の家に行ってたんだ。MilkyWay(ここ)のパンを持ってね……まぁ、仲直りをしに行ったって……事になるのかな?」


「九嶋くんも、MilkyWay(ここ)の常連さんなの?仲直りって……喧嘩でもしてたの?」


初花ちゃんや鞠枝さんと仲のいい九嶋くんだから、ここにも来てたの……?


朝ご飯がここのパンだったのに、昼にも呼び出して大丈夫だったかな……?


……直喜と喧嘩って……何で?



「あのさ……ねーさんが旦那と揉めた原因って、直喜じゃなくて俺なんだよね?俺、ずっと誤解してた。直喜が無理やりねーさんに近づいたから旦那にバレたんだって思ってたんだ」


九嶋くんの言葉を反芻していると、九嶋くんは私の質問とは全く違う言葉を返して来た。


??


頭の中に、はてなが飛び交う。


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