ベビーフェイスと甘い嘘
そんな私に、九嶋くんは小声で何で分かんないかなー……と呟き、呆れるようにため息をついた。
「だから、俺が勝手に直喜のせいだって誤解して、直喜にキレてたの。……どうして俺が怒ってたのか、ってのはさすがに言わなくても分かる……よね?」
「……はい」
私の事を大切に想ってくれていたから。
九嶋くんがはっきりと自分の想いを伝えてくれたから、鈍い私でもさすがにその時の彼の気持ちは察する事ができた。
……だけど、
「あのね、九嶋くん。修吾に……修吾と揉めたのは九嶋くんが原因じゃないからね」
これだけは、九嶋くんも誤解している部分だから、ちゃんと伝えないといけないと思った。
「……ずっとね、見えない所で火種みたいなものはあったの。たまたまあの日に爆発しただけで。私、ずっと自分の気持ちや言いたい事を言わせてもらえなくて、でもそれでいいやって思って何年も過ごしてきた。だから、いざ『別れたい』って伝える時に、うまく言葉が出て来なかったの」
「……それに、何年も黙ってた私がいきなり変わったから、誰かの影響なんじゃないかって修吾が疑いたくなったのも無理はないかなって。そのタイミングで灯さんが修吾に私が浮気してるって話したりして、疑う気持ちが怒りに変わっちゃったんだろうなって。…………実際疑いじゃなくて」
「だから、俺が勝手に直喜のせいだって誤解して、直喜にキレてたの。……どうして俺が怒ってたのか、ってのはさすがに言わなくても分かる……よね?」
「……はい」
私の事を大切に想ってくれていたから。
九嶋くんがはっきりと自分の想いを伝えてくれたから、鈍い私でもさすがにその時の彼の気持ちは察する事ができた。
……だけど、
「あのね、九嶋くん。修吾に……修吾と揉めたのは九嶋くんが原因じゃないからね」
これだけは、九嶋くんも誤解している部分だから、ちゃんと伝えないといけないと思った。
「……ずっとね、見えない所で火種みたいなものはあったの。たまたまあの日に爆発しただけで。私、ずっと自分の気持ちや言いたい事を言わせてもらえなくて、でもそれでいいやって思って何年も過ごしてきた。だから、いざ『別れたい』って伝える時に、うまく言葉が出て来なかったの」
「……それに、何年も黙ってた私がいきなり変わったから、誰かの影響なんじゃないかって修吾が疑いたくなったのも無理はないかなって。そのタイミングで灯さんが修吾に私が浮気してるって話したりして、疑う気持ちが怒りに変わっちゃったんだろうなって。…………実際疑いじゃなくて」