一生続く恋をしよう。



あれから慌ただしく過ぎた。



営業がすぐに、粗品を持ってきて黒木マネージャーに謝りに行き、いっしょにお客様の家へ謝りに行った。


私はあの後ずっとストックにいて、時間になると三木店長に帰りなさい。と言われて、おずおずと帰って来た。


そして、今駅から家への帰り道。


罪悪感にのみ込まれそうになる。


私のミスで黒木マネージャーや営業さんに頭を下げさせてしまった。


一分でも一秒でも早く、謝りたい。



コンビニの店内に目が行く。


そういえば、黒木マネージャー、


ビール飲んでたよね。



私はコンビニに入ると、ありったけのビールとおつまみを買う。



財布は空っぽだけど、別にいい!



せっかく、向かいに住んでるんだから何時間でも待って、今日中に謝ろう。



そう決めて、黒木マネージャーのマンションの玄関前に立つ。


ビールが重くて指が千切れそうだけど、黒木マネージャーの事を考えたら全然苦痛じゃなかった。


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