一生続く恋をしよう。
その日の午後。
昼休憩から戻って一時間くらいした時。
「ちょっといい?」
すごく険しい顔をして黒木マネージャーが入ってきた。
三木店長に何か言うと、三木店長の表情も険しくなってくる。
そして
「牧田さん。」
呼ばれた。
「牧田さん、昨日接客したお客様。お孫様にプレゼントだという方、覚えてる?」
「あっはい!覚えてます。」
昨日の夕方、お金持ちそうな60代くらいの男性が孫娘にプレゼントする。と言って入店された。
入社以来、最高額を購入してくれた。
あまりの点数の多さに、プレゼント包装するのに苦戦した。
「そのお客様からクレームよ。」
目の前がボンヤリとする。
嫌な汗が流れる。
なんで?私何をした?
「……プレゼントの商品の1つに値札が付いていたそうよ。恥をかかせた。とお怒りよ。」
真っ青になる。
足がガクガク震えてどうしたらいいかわからない。
「また、運悪くそのお客様はうちのVIP。ちょっと困った事になったね。」
そう言って黒木マネージャーはため息をつく。
「まぁ……謝りに行くしかないね。」
黒木マネージャーは顎に手を当て、上を向く。
「幸いお孫さんはここのブランドが好きみたいだから。三木店長、なにか粗品っていうか渡せるものある?」
「すぐ本社に伝えて用意します!!」
「あ、あのっ!謝りに行くんですよね!?私、私もいっしょに……」
三木店長から鋭く睨まれる。
「あなたが、謝ってすむ問題じゃないのよ!!事の重大さに気づきなさい。」
「まぁ……先方の出方次第ですけど。もし店の責任者を、 と言われたら三木店長か営業さんお願いできる?」
「もちろんです!とりあえずすぐ本社へ報告します。」
「じゃあ、電話したら俺のとこへ報告きて。」
そう言って黒木マネージャーは去っていった。
当たり前だけど、私になんのフォローもなく。見向きもしなかった。
ダメだ。
泣く。泣いちゃいけないってわかってるけど、我慢できない。
泣く。
「ちょっと!そこで泣かないで‼迷惑よ!裏でストックでも整理してて!」
「はい。」
なんて事をしてしまったんだろう。
今の現実から逃げたくなる。
辞めたい辞めたい。
2度とここに来たくない。
初めての大きな失敗に、くじけそうになる。
昼休憩から戻って一時間くらいした時。
「ちょっといい?」
すごく険しい顔をして黒木マネージャーが入ってきた。
三木店長に何か言うと、三木店長の表情も険しくなってくる。
そして
「牧田さん。」
呼ばれた。
「牧田さん、昨日接客したお客様。お孫様にプレゼントだという方、覚えてる?」
「あっはい!覚えてます。」
昨日の夕方、お金持ちそうな60代くらいの男性が孫娘にプレゼントする。と言って入店された。
入社以来、最高額を購入してくれた。
あまりの点数の多さに、プレゼント包装するのに苦戦した。
「そのお客様からクレームよ。」
目の前がボンヤリとする。
嫌な汗が流れる。
なんで?私何をした?
「……プレゼントの商品の1つに値札が付いていたそうよ。恥をかかせた。とお怒りよ。」
真っ青になる。
足がガクガク震えてどうしたらいいかわからない。
「また、運悪くそのお客様はうちのVIP。ちょっと困った事になったね。」
そう言って黒木マネージャーはため息をつく。
「まぁ……謝りに行くしかないね。」
黒木マネージャーは顎に手を当て、上を向く。
「幸いお孫さんはここのブランドが好きみたいだから。三木店長、なにか粗品っていうか渡せるものある?」
「すぐ本社に伝えて用意します!!」
「あ、あのっ!謝りに行くんですよね!?私、私もいっしょに……」
三木店長から鋭く睨まれる。
「あなたが、謝ってすむ問題じゃないのよ!!事の重大さに気づきなさい。」
「まぁ……先方の出方次第ですけど。もし店の責任者を、 と言われたら三木店長か営業さんお願いできる?」
「もちろんです!とりあえずすぐ本社へ報告します。」
「じゃあ、電話したら俺のとこへ報告きて。」
そう言って黒木マネージャーは去っていった。
当たり前だけど、私になんのフォローもなく。見向きもしなかった。
ダメだ。
泣く。泣いちゃいけないってわかってるけど、我慢できない。
泣く。
「ちょっと!そこで泣かないで‼迷惑よ!裏でストックでも整理してて!」
「はい。」
なんて事をしてしまったんだろう。
今の現実から逃げたくなる。
辞めたい辞めたい。
2度とここに来たくない。
初めての大きな失敗に、くじけそうになる。