一生続く恋をしよう。
今日は平日で朝からの雨のせいか
お客さんも少ない。
三木店長は午後から会議に出て、今は先輩と二人。
「今日はダメだねー。雨、ひどくなってきてるもんね。」
「そうですねー。今のうちに倉庫から備品持って来ますか?」
「そうしよっかぁー。あっ!そういえばさっ!!聞いた?」
先輩が、いい暇潰しのネタを見つけたようで目をキラキラさせて話しかけてくる。
「黒木マネージャー、異動するんだって。」
突然出た、比呂人の名前にビックリしたけど、まぁそろそろ異動の時期だし、異動したとしても家は向かいだし。
別にいいけど。
「へぇーそうなんですか?今度はどこのフロアなんですか?」
服を畳直しながら相づちをうつ。
「それが!なぁーんと、パリ支社よ!パリよパリ。超いいよねー!」
はっ?
パリ?
パリってフランスの?
「なんか、もともと前から決まってたらしいけどね。パリ支社に行くために婦人服フロアで経験積んでたらしいし。」
前から決まってた?
はっ?
なにそれ。
「………いつ。いつから行くんですか?」
自分でもビックリするほど指先が冷たくなっていくのを感じる。
心なしか膝がガクガクしてる気がする。
「えー?詳しくは知らないけど。まぁ異動の時期だし2、3ヵ月の間には異動しちゃうかもね。」
2、3ヵ月………
嘘だよね?また噂に惑わされちゃダメだよね?
今度はちゃんと比呂人に聞かなきゃ。
不安になる前に。
そうだよ。きっとまた前みたいに
『ありえねぇ。』
って、笑い飛ばしてくれるよ。
「せ、んぱい。私、倉庫に備品とりに行ってきます。」
「えっいいの?じゃあお願い。混むことないと思うし、ゆっくりでいいよ。」
「はい。わかりました!」
そう言って向かうのは比呂人のところ。
先輩ごめんなさい。
ちょこっとだけ。
比呂人に会わせて下さい。
比呂人に会えばこんな不安すぐ消えるから。
お客さんも少ない。
三木店長は午後から会議に出て、今は先輩と二人。
「今日はダメだねー。雨、ひどくなってきてるもんね。」
「そうですねー。今のうちに倉庫から備品持って来ますか?」
「そうしよっかぁー。あっ!そういえばさっ!!聞いた?」
先輩が、いい暇潰しのネタを見つけたようで目をキラキラさせて話しかけてくる。
「黒木マネージャー、異動するんだって。」
突然出た、比呂人の名前にビックリしたけど、まぁそろそろ異動の時期だし、異動したとしても家は向かいだし。
別にいいけど。
「へぇーそうなんですか?今度はどこのフロアなんですか?」
服を畳直しながら相づちをうつ。
「それが!なぁーんと、パリ支社よ!パリよパリ。超いいよねー!」
はっ?
パリ?
パリってフランスの?
「なんか、もともと前から決まってたらしいけどね。パリ支社に行くために婦人服フロアで経験積んでたらしいし。」
前から決まってた?
はっ?
なにそれ。
「………いつ。いつから行くんですか?」
自分でもビックリするほど指先が冷たくなっていくのを感じる。
心なしか膝がガクガクしてる気がする。
「えー?詳しくは知らないけど。まぁ異動の時期だし2、3ヵ月の間には異動しちゃうかもね。」
2、3ヵ月………
嘘だよね?また噂に惑わされちゃダメだよね?
今度はちゃんと比呂人に聞かなきゃ。
不安になる前に。
そうだよ。きっとまた前みたいに
『ありえねぇ。』
って、笑い飛ばしてくれるよ。
「せ、んぱい。私、倉庫に備品とりに行ってきます。」
「えっいいの?じゃあお願い。混むことないと思うし、ゆっくりでいいよ。」
「はい。わかりました!」
そう言って向かうのは比呂人のところ。
先輩ごめんなさい。
ちょこっとだけ。
比呂人に会わせて下さい。
比呂人に会えばこんな不安すぐ消えるから。