一生続く恋をしよう。
「ちょっとは、慣れたの?」


お水を飲みながら、優雅に長い足をくんで 尋ねてくる。


「……まぁ。なんとかです。わからない事もまだ多いですけど。」


カツ丼をちょびちょび食べながら言う。


早くどっか行って下さい。


本当は、カツ丼だもん。がっつりかきこみたいけどマネージャーの前でそれは恥ずかしくてできない。


私だってまだ女だもん。


恥じらいってのがあるっ!!



「 ……そんなちょこちょこ食ってんなよ。」


なぜか、ちょっとイラッとしながらマネージャーが言う。


「んなっ!私だって本当は、がっつりかきこみたいですょ!!」


私はそう言って、後悔する。



「じゃ、どうぞ。」


そう言ってマネージャーは、私が持ってきたスプーンを差し出す。


私はスプーンを受けとると、カツ丼をかきこんだ。


「うわーすげぇ女。でも嫌いじゃないわ。」



そう言って、芸能人も顔負けの極上なスマイルをするマネージャー。


思わず、むせてしまう。


「もーしょうがねぇなぁ。ほら。」


そう言ってお水を渡してくれる。


「ありがとうございます……」



「いいえ。」



そう言うと黒木マネージャーは自分のお盆を持ち、去っていった。


残された私は、ほっとして、ようやく休憩できた気がした。


黒木マネージャーのあの、極上スマイルを思い出して顔を赤くする。


なんかちょっと……元気でたかも。








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