したくてするのは恋じゃない
「て、いうか、日曜なのに…また仕事なの?」
剣吾はスーツ姿だったから聞いてみた。
「あー、まあ、ちょっとな…」
「日曜なのに、ご苦労様。
何だかいつも仕事みたいだけど。休みってちゃんとあるの?」
「基本ある。ま、あって無いようなもんかな。
急な呼び出しも、しょっちゅうだし」
「ちょっと、何?そんなことしてたらいつも仕事じゃない。
ブラックなんじゃないの?大丈夫なの?」
「いや、休暇、あるし。
消化してなかったら、纏めてとらされる事もあるから、ブラックとは違うな」
「へぇ、まあ、違うって剣吾が言うならいいよ。
詳しくは聞かないけどね」
「いや、そこ聞けよ!」
「いやいや、そこまで剣吾に興味湧かないし」
「中途半端なご心配?傷みいります」
「何それ…、じゃあ聞いてあげる。職業教えなさいよ」
「……」
「ほらぁ、言えないじゃん。
やっぱ何かあるんでしょ?だから言えないんだ」
「別に何も無い。…しいて言うなら…公務員?」
「何故疑問形…。自分の職業が解らんのか」
「解ってる…解ってるから、公務員」
「……まあ、そういう事にしといてあげるよ。
自分で言ってるんだから
“自称公務員"様ね」
「……」
剣吾、半ば呆れてる?
公務員っていう割には顎のあたり絆創膏貼ってるし、何だか小さいけど痣もあるし…やっばり胡散臭い仕事してるんだよ、多分…。