イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

ますます分からない。

帰り道。考えながら歩いていた。
チラッと見ると睦月君は、私と手を繋いでいる。

見ていたせいか私に気づき見上げてきた。

あ、見ていたのがバレちゃう。

「あのね。ちょっと寄り道して行こうか?」

誤魔化すように言う。

するとコクりと頷いてくれた。

危ない、危ない。
ふぅ~と息を吐いた。

商店街に立ち寄ることにした。

丁度いいや。
先生のプレゼントを決めたいし
そのついでに探ってみよう。

私は、商店街にあるおもちゃ屋に入った。

大型店なので、たくさんのおもちゃや
雑貨が販売してある。

さて睦月君は、何に興味を示すのかしら?

「睦月君。好きな所に行ってもいいわよ?」

そう言ってみると迷わず
レインボーレンジャーの置いてある
コーナーに向かった。

あ、やっぱり男の子よね。

しばらくおもちゃを興味深そうに触る睦月君。

ふむふむ。
レインボーレンジャーか…。

あ、もしかして

「ねぇ、睦月君。あの絵って
レインボーピンクだったりする?」

レインボーレンジャーの1人。
レンジャーピンクは、女性だ!

なら、その関係のおもちゃが欲しいとか?

しかし首を横に振るう。

えっ?違うの!?

するとおもちゃを置き向こうに行ってしまう。

「あ、待ってよ!?睦月君」

慌てて跡を追いかけた。

向かった先は、雑貨コーナーだった。
えっ?雑貨…。

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