イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

「それでは、クリスマスパーティーをしましょう」

楽しいクリスマスパーティーが始まった。

結局、一度も誕生日の事は、言えなかった。

まぁ、半分諦めていたけど……。
どうせ言った所で、何も変わらないだろうし

私は、忘れるように楽しんだ。

頑張って作ったご馳走と食後のデザートに
あのクリスマスケーキを食べた。

先生は、甘いの嫌いだから、食べなかったけど
私と睦月君は、美味しく食べる。

「睦月君が頑張って手伝ってくれたから
美味しく出来たわ。ありがとね」

そう言ってお礼を伝える。

睦月君は、コクりと頷いてくれた。

後は、プレゼントか……。

結局、分からず睦月君の欲しいプレゼントが
用意が出来なかった。

その代わりレインボーレンジャーのおもちゃにした。

人気なおもちゃらしいけど
ガッカリするだろうか?

なんとか伝えて分かってもらわなくちゃあ。

「あのね。サンタさんのプレゼントなんだけど
サンタさんがね。
都合で別のプレゼントになっちゃったんだって
ごめんねと謝っていたけど、許してあげられる?」

下手な言い訳だけど

なんだか全て分かってそうな睦月君。

用意が出来なかったのは、
事実なんだし無理なら普通に謝ろう。

すると

「………お姉ちゃん。
僕よりパパにプレゼント渡さなくてもいいの?」

そう発言をするではないか

えっ!?
ちょっと睦月君!?

「俺に……プレゼントだと?」

「えぇっ!?えっと……ですね」

どうしよう。
心の準備が出来ていない。

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