イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
今、浜野さんが昼食を作ってくれていた。
出されたお皿を受け取ると
美味しそうなチャーハンだった。
「うわぁー美味しそうですね」
「こう見えても料理得意だからね。
よく藤崎や睦月にも作っていたし…久しぶりだな」
浜野さんは、懐かしむようにフライパンを
水が入っているたらいにつけた。
そうなの…?
高校時代からの仲だとすると結構
長い友人関係になのよね。
しかも睦月君の事も
よく知っているみたいだし…だとしたら
奥さんの事も…。
「涼花ちゃんってさ~もしかしなくても
藤崎の事が好きだろ?」
えっ……!?
「あ、キャアッ!!?」
驚いてテーブルに足をぶつけてしまった。
しかもその勢いでチャーハンが乗ったお皿を
落としてしまい
ガッシャンと派手に音を立てて割ってしまった。
あぁ、こういう失敗は、
これで何度目だろうか?
「あ、ごめん。
驚かすつもりはなかったのだけど…」
「いえ…こちらの不注意なので…」
実際によく物にぶつかるし、落としたりしている。
すると部屋に行っていた先生が入ってきた。
「涼花。お前なぁ~何度
物を落とすか、壊せば気が済むんだ!?
あぁ?」
凄い不機嫌な表情で怒鳴られる。
ひぃぃっ~!!?
怒っている…凄い不機嫌になっているし。
「す、すみません。
すぐに片付けますので」
私は、慌てて頭を下げて謝罪した。