*°春夏タチバナ*°




「秋!
別にー気に入ってねーけど?」





「どーうだか」











私の後ろから現れたのは秋くん





そしてそのお顔はとても、綺麗です




そしてなんということか!!
春翔くんに向けて微笑んでいるのです!!!











「ごめんね橘さん、竹内さん
こいつ誰にでもこうだから気にしないで」











そして丁寧に謝ってくれました

春翔くんの分まで






なんと出来た人なのだろう

これは顔だけじゃなくて中身ももてますよ!!




ていうか、中身でもててるでしょっ





そんな素敵な秋くんと友達の春翔くんはいいなぁ…

なんて思ってみたり…











「た、タチバナって苗字同じだねっ!」











私はなんとなく会話をしたくなって
どうでもいいことを振ってみると


秋くんはこくんと頷いてくれた











「字は違うけどね
俺は橘さんの方の橘がよかったけど
そしたら橘秋って、チャイナっぽくなるから」





「た、確かにっ!
私は秋くんの立花が好きだよっ♪」





「お互い逆だね」











そう言って笑った秋くん




何だ、普通に会話できるんだ





ていうかむしろ話しやすい…






でも、秋くんから橘がいいって言われると
私もこの苗字でよかったとか思っちゃった






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