*°春夏タチバナ*°




高校生になって早1ヶ月




夏那ちゃんと常に一緒にいる感じで
秋くん春翔くんとは会話もほとんどしないまま
月日がたっていた





そんなある日の授業





今日はやたらと授業中静かだなぁ…





そう、その原因は…











「立花は保健室なー」











秋くんが体調不良で保健室に行っているから



この1ヶ月で秋くんが意外と悪ノリをする人
そして、春翔くんと授業中ふざけててうるさいことがわかって



それに慣れていたから静かに感じる






実は私も今日は熱があるんですが…


欠課になるから保健室には行きたくない











「冬羽〜!
本当に顔色悪いよ?」





「え?!
だ、大丈夫だよ〜♪」











いつの間に授業が終わったのか…

夏那ちゃんが隣に来ているのにも気付いてなかった…





ぼーっとしていて気づいたら授業終わってたみたい…






こりゃあ結構重症かもしれないなぁ…











「保健室行こ〜!
冬羽は無理しなくていいからねっ♪」











夏那ちゃんはそう言って私を連れて歩き始める




結局迷惑かけちゃったかも…?











「だ、大丈夫!
自分で行けるから大丈夫だよ♪」





「でも…」





「夏那ちゃんは次の授業もあるから戻った方がいいよ♪」





「じゃあちゃんと行かないとダメだよー?」





「うん!ありがとう♪」











夏那ちゃんにこれ以上迷惑かけらんないもんね



もし私のせいで授業に遅れたら大変だもの!











そして私は少しふらつく足をなんとか動かして
保健室のドアを開けた






すると…






────ガラッ











開けた瞬間飛び込んで来た光景は…







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