*°春夏タチバナ*°




もらった写真をまじまじと見ながら
トボトボ歩く




やっぱり怖くなってきた…


もし好きだからキスしてたら?
浮気だって認めたら??



その時私はどうしたらいいんだろう…






そんなことを考えて聞くのをやめようかなって思っていると……











「せーんーぱーい?」











そう、突然後ろからヒョコっと顔を
冬貴くんが出してきた





この子はいつも突然来るなぁ…











「ビックリした…」





「何回も呼んだんですけどね?
まぁいいです!それよりなんですかその画像」





「あっ…」











冬貴くんに丸見えの秋くんの浮気?画像を指さしながら、冬貴くんは心配そうに顔をのぞき込んでくる




冬貴くんは夏那ちゃんにあったことも全部知ってるし、話してみてもいいかな?





男の人の意見もちょっと聞きたいしね…











「さっき、由くんから秋くんが浮気してるって言われて…この画像が証拠だって言われたの…
それで明日秋くんに聞こうと思うんだけど怖くなっちゃって…」





「なんでですか??」






「もし浮気だって認めたら…私悲しくておかしくなっちゃうかも…」











私がそういうと、冬貴くんはフムフムと
顎に手を当てて考えている様子




本当に、冬貴くんって優しい子だよね











「おかしくなっても大丈夫です
その時は俺が目一杯慰めますよ!」






「慰める?」






「はい!だから恐れることなんてありません!
冬羽先輩には俺がついてますよ」











そういって胸をはって笑う冬貴くん





なんか、冬貴くんと話してると
悩んでるのがバカみたい




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