お隣さんのキケンな誘惑
「何で俺を置いてくんだよ?」
「だって久藤さんの近くにいると何をされるかわからないですから!」
「何もしてないだろ?」
「だけど嫌です!」
「そっか…そんなに嫌かよっ!
せっかくメーと仲良くなれたと思ってたのにこんな風に冷たくされるなんて思ってなかったよ。」
久藤さんは凄く落ち込んだように言った。
「あ、あの…別にそんなつもりで言ったんじゃ」
「じゃあこれからも仲良くしてくれる?」
捨てられた子犬のような目で私を見つめながら久藤さんは言って、私は嫌とは言えずに頷いた。
「じゃあビール買ってきたから飲もうぜ!
仲良くしてくれるんだろ?」
「ちょっと待ってよ!仲良くするからって一緒に飲むとかはまた違うでしょ?」
「ふぅーん、メーは嘘つくんだ…
はぁ…やっぱりメーは俺と仲良くしてくれないんだな。
昨日の事もあって気まずいと思って一緒に飲もうと思って買って来たんだけどな。」
何、それ…何か私が悪いみたいじゃん。
「わかったわよ!飲めばいんでしょ!」
「やっぱメーは優しいな!
じゃあ荷物置いてシャワー浴びたらメーの部屋に行くから!」
そう言って久藤さんは私にビールの入った袋を渡すと自分の部屋に入って行った。
結局、流されてないか私…。
私も部屋に入りシャワーを浴びた。
私がシャワーを浴び終えて10分後に久藤さんは私の家にやってきた。