お隣さんのキケンな誘惑




車の中はいい匂いがして、とてもリラックスできていた。


チラリと久藤さんを盗み見ると、やっぱり格好良くてドキドキしてしまう。


すると急に久藤さんは私の手を握った。


「く、久藤さん?」


「今日はデートだし、恋人みたいな気分でデートしよう!だから一日、手を繋ぐからな?」


私は返事はしなかったしそれどころじゃなかった。
久藤さんの指が私の指の間に絡まってきて、急な事にビックリした私は指に力が入ってしまい、ぎゅっと久藤さんの手を握ってしまった。


「そんな手に力を入れられたら勘違いしちゃうけど?」


なんてニヤニヤしながら言ってきた久藤さんは意地悪だ。
そのセリフはこっちのセリフだってば。


甘い言葉を言われる度にドキドキさせられて、冗談には聞こえなくて、久藤さんの誘惑に負けそうになるんだから。
まぁ本人は誘惑してるつもりはないんだろうけど…。


「たまたま力が入っただけですから!」


今はそう言い返す事しかできなかった。


「やっぱメーは可愛いな!」


何て言って笑ってるし…。


暫く車を走らせると最近出来たショッピングモールに着いて、中には映画館も入っている。


車を駐車場に停めて中へ入った。
勿論、手は繋いで。




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