ゆりかご
「コータロー…あたし、行くね。土曜日頑張っ……て…。」
「清田さん。」
立ち上がろうと右の手のひらに少し力を入れ、地面を押すーーーその手の上にもう1つの手が重なり、あたしの動きを止めた。
コータローの左手が、あたしの動きを止めたんだ。
「コータロー…何して……。」
「もう少し、一緒にいて。」
シャラ……
コータローの左手に自由を奪われたまま、近づいてくるコータローの顔を途中まで見て、あたしは目を閉じたーーー。
「……。」
唇の感触がなくなってから目を開けたあたしは、すぐ近くでコータローと交わる視線を感じて、キスされたのだと実感した。
「…ごめん、コータロー。あたし……。」
「え⁈ちょっと待って、謝るのはオレだから。」
「いや、あたしだと思う。」
「清田さん。」
立ち上がろうと右の手のひらに少し力を入れ、地面を押すーーーその手の上にもう1つの手が重なり、あたしの動きを止めた。
コータローの左手が、あたしの動きを止めたんだ。
「コータロー…何して……。」
「もう少し、一緒にいて。」
シャラ……
コータローの左手に自由を奪われたまま、近づいてくるコータローの顔を途中まで見て、あたしは目を閉じたーーー。
「……。」
唇の感触がなくなってから目を開けたあたしは、すぐ近くでコータローと交わる視線を感じて、キスされたのだと実感した。
「…ごめん、コータロー。あたし……。」
「え⁈ちょっと待って、謝るのはオレだから。」
「いや、あたしだと思う。」