ゆりかご
今、何て…”私みたいに”……?

「私は、あっけなくフラれたの…。」

「…。」

「繭子じゃないとダメみたいだよ…。って言っても、繭子がウジウジしてる間に誰かにとられちゃうかもね。」

ゆうちゃんの肩が、少しだけ震えだした。

「わ、私だって、木村くんのこと…まだ好きだけど……私のことなんか、最初から眼中にないんだよね…。色々考えたけどさ、私…繭子のことも……好きだから…。」

ゆうちゃんーーー…。


「だから、繭子に意地悪してる自分が、嫌だし…悲しいけど、繭子なら、いいかな……って。」

「ゆうちゃん…!」

そこまで聞いて、あたしは自然とゆうちゃんを抱きしめていた…。



「繭子…ごめんねぇ……!」


太陽の光が降り注ぐ中、あたし達は抱き合って泣いたーーー。

決別したと思っていたゆうちゃんとも、仲直りできるなんて……今ここが、あたしとゆうちゃんのスタートラインになったんだ。




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