私を本気にさせないで
一歩、また一歩と後退りしていくと、最後は壁に辿り着きこれ以上下がれなくなってしまうと、ちょうどエレベーターのドアが閉まると同時に、彼は壁に両手をつき、私との距離を一気に縮めてきた。
その瞬間、彼の香水の香りが鼻を掠め、たったそれだけのことなのに心臓が飛び跳ねた。
その時だった。
雷によって急にエレベーターが停止してしまい、真っ暗になってしまったのは。
外が嵐だったように、本当にまるで嵐のような出来事だった。
いきなり追い詰められてキス、されて。
なのにドキドキしちゃっている自分がいて信じられなかった。
あれからびしょ濡れになりながら最寄り駅に向かい、自宅に辿り着くと同時に冷え切った身体を温めるように浴室に駆け込んだ。
その瞬間、彼の香水の香りが鼻を掠め、たったそれだけのことなのに心臓が飛び跳ねた。
その時だった。
雷によって急にエレベーターが停止してしまい、真っ暗になってしまったのは。
外が嵐だったように、本当にまるで嵐のような出来事だった。
いきなり追い詰められてキス、されて。
なのにドキドキしちゃっている自分がいて信じられなかった。
あれからびしょ濡れになりながら最寄り駅に向かい、自宅に辿り着くと同時に冷え切った身体を温めるように浴室に駆け込んだ。