私を本気にさせないで
「大好き……」

「……っ!」

次の瞬間、また力いっぱい大森君に抱きしめられてしまう。
苦しくて声も出せないほどに――……。



「ねぇ……それ、嘘じゃないんですよね?」

不安気な声にすぐに何度も頷くと、大森君は安心したように大きく息を漏らした。

「あー……もう。白田先輩ダメすぎ。……好きだから嫉妬しちゃったとか可愛すぎなんですけど」

「――え?」

一瞬にして身体を離されたと思ったら、瞬く間に奪われてしまった唇。
それは本当、目を閉じることさえできないくらい突然のキスだった。

沢山の人が行き交う歩道で、大森君は何度も私を求めてくる。

「んっ……」

あまりの激しいキスに思わず声が漏れてしまう。
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