私を本気にさせないで
白田先輩も白田先輩だ。

確かにそいつに傷つけられてしまったのかもしれない。
だけど世の中こんなに沢山の男で溢れているというのに、男がみんなそいつのような最低な野郎ばかりだと、決めつけないで欲しい。

俺だったら、絶対大切にするのに――……。


いつの間にか話をしていた先輩達の姿は見当たらなくなっていた。
どこの部署の先輩達か分からないけれど、他部署にまでいるくらいだ。
きっと表には出していないだけで、広報部にも俺と同じように、彼女に想いを寄せている人はいるかもしれない。

そう思うと今まで“彼女とつり合える男になってから”と呑気に構えていた自分に、怒りを覚えた。
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