私を本気にさせないで
恥ずかしいワードを連発しながら、怒りが沸々と湧き上がっているのか、次第に弥生の身体はわなわなと震えだした。

「それにあんたは恋愛に真面目すぎ!別にいいじゃない。キスから相手を意識し出したって。恋愛するきっかけなんて、人それぞれでしょ?……それに付き合い始めてから始める関係もあるじゃない。仕事じゃないんだから、全てを定義に当てはめようとするところ、いい加減直しなさいよ」

「弥生……」

言いたいこと全てを言えてすっきりしたのか、「本当に世話がやける!」と言いながら、豪快にから揚げを口いっぱいに頬ばった。

「恋愛なんて数をこなしてなんぼよ。そこまで気持ちが傾いているなら、もう何も考えずに大森君に好きって言いなさいよ」

「……う、ん……」

そうは言われても、曖昧な返事しかできない。
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