私を本気にさせないで
思っていることを正直に話したというのに、弥生の目はますます見開くばかり。

「本当にやだ。……ねぇ、幸って私と同じ二十六の女で間違いないわよね?」

「なっ……!当たり前でしょ!?」

それ以外にどんな答えがあるっていうのよ!

反論するようにいうものの、弥生はますます呆れたように大きく息を漏らし視線を落とした。

「今更それを言う?激しいキスまでしておいて」

「そっ……それはっ!」

それを言われてしまったら、何も言い返せなくなる。
だって事実だし……。

口籠ってしまった私に、追い打ちをかけるように話を続ける。

「そもそも私達は二十六歳のいい大人なのよ?世の中ねぇ、好きでもない男と平気でセックスできる人だっているっていうのに、あんたときたら……!」
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