私を本気にさせないで
今日の自分を思い出すと、可笑しくなる。

「それに意外でしたよ」

「え、なにが?」

隣の大森君はコーヒーを飲みながら、なぜかクスクスと笑い出した。

「だって白田先輩、恋愛をしないって宣言しているくせに子供が好きとか」

「……っ!そっ、それとこれとは別でしょ?……子供は純粋に可愛いって思うし」

顔は熱を帯びるも、それを悟られないよう正論を述べていく。

「今日参加してくれた子供達、みんな可愛かったし」

だけど次第に声は小さくなってしまう。
それはきっと横から感じる甘ったるい視線のせいだ。

耐え切れなくなりチラッと隣を見れば、やっぱり大森君は愛しそうに甘い視線を私に送っていた。

嫌だな。
こんな視線で見つめられちゃったら、嫌でもドキドキしちゃうのに。
< 85 / 125 >

この作品をシェア

pagetop