絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
「大丈夫?」


そう聞いたとたん、目に刺激が走り思わずギュッと目を閉じた。


目を閉じていても涙が滲んでくるのがわかる。


なんだろう、これ。


「なんだ? なんの匂いだ?」


そう言ったのは翔吾だった。


痛む目を無理やり開けてみると、表情を歪めて部屋を見回す翔吾が見えた。


確かに微かに異臭もする。


「どうなってるんだ!」


ルキの混乱した声が聞こえてくる。


「目が痛い!」


春奈が叫んだその時だった、部屋のどこからかシューっと、風船から空気の抜けるような音がしている事に気が付いた。


「まさか、なにか送り込まれてるんじゃないの?」


桃乃が言う。


「そうかもしれない。毒ガス……とかな」


翔吾がそう言い、音のする方へと歩いて行く。


音はドアのすぐ隣から聞こえてきていて、そこには四角い通気口があった。


「この通気口からだ……」


鼻を押さえて、翔吾は言う。
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