絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
翔吾は頷く。


「ちょっと、何2人だけで見てるのよ!!」


「残念ながら、この部屋で死ぬのは俺じゃないようだ」


翔吾は静かな口調でそう言い、メモを桃乃へ向けて差し出した。


桃乃はその文字を読み、そして唇を震わせた。


「こ……これだって投票みたいなもんじゃない!! 1人を決めるってことでしょ!?」


桃乃が叫ぶ。


でも、そんな事は通用しない。


あたしは咄嗟に木の棒を握りしめていた。


人を殺すなんて、とてもじゃないけれどできない。


でも、桃乃にこれを渡すわけにはいかなかった。


「そう言うと思ってた」


あたしは桃乃へ向けて木の棒を構える。


「そんな……嘘でしょ!?」


桃乃は見る見るうちに青ざめていき、目に涙が浮かんでいる。


「悪いけど、俺と朱里の気持ちは完全に一致している。仮に俺を殺したとしても、意見の不一致でドアが開かないだろう」
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