絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
「まずいぞ!」


翔吾が顔をしかめる。


「正気を失ったらどうなるかわからない」


「でも……どうすればいいの?」


「とにかく、今は桃乃から武器を取り返して……」


そこまで言い、翔吾は口を閉じた。


今まで真っ直ぐにあたしを見ていたその顔がブレて、体が横倒しになるのを見た。


「翔吾……?」


倒れた翔吾は動かない。


額からは血が滲んで流れ落ちた。


桃乃が振り回した棒が当たったのだ。


そうと気が付くまで、少し時間が必要だった。


桃乃は嬉しそうに笑いながら「1人死んだ! 次はお前だ!」と、繰り返す。


死んだ……?


翔吾が死んだ?


目の前が真っ白になる。


「嘘でしょ……」


「嘘じゃない! ほら見てよ、もう動かないよこいつ!!」


ケラケラと笑いながら、桃乃が翔吾の顔を踏みつけた。
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