絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
そんな事をされているのに、翔吾はピクリとも動かない。


「そんな……そんな簡単に殺されるわけがない!!」


翔吾は今までずっとあたしを守ってきてくれていた。


そんな翔吾が、こんなところで桃乃なんかに殺されるわけがない!!


翔吾の体に近づこうとして、桃乃の振り回す棒があたしの耳元をかすめた。


ブンッと風を切る音が聞こえて、あたしは桃乃を見上げた。


桃乃は笑うのをやめず、あたしに向けて棒を振り上げる。


「お前も死ね!! 今度こそ、この男と一緒にな!!」


唾液を飛ばしながらそう叫び、棒をあたしの頭へと振り下ろした……。


棒がぶつかる寸前で、あたしは床に転がって桃乃から身を離した。


空振りになった桃乃は棒の遠心力でバランスを崩し、力が抜けた。


あたしは床に寝転がった状態で手を伸ばし、桃乃の棒を掴んだ。


「離せ!!」


桃乃が叫ぶ。


だけどあたしは離さない。
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