絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
拳銃を片手に持った翔吾がゆっくりと振り向いた。


その目の涙は引いていて、真っ直ぐにあたしを見た。


決意を固めたようなその表情に、あたしは1つ頷いた。


そして翔吾があたしに近づいてくる。


銃口を、しっかりとあたしへ向けて。


「朱里……今までありがとう」


翔吾がいつもの穏やかな口調でそう言った。


「あたしこそ、ありがとう」


そう答え、目を閉じる。


恐怖心はなかった。


好きな人の手で終わることができる。


それが、幸せだった……。
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