オトナな部長に独占されて!?



入店時間がかなり遅かったため、葉月部長は「早目に」と料理出しを頼んでいた。


そのため、一皿ずつではなく、出来たものからどんどんテーブルに運ばれてきた。


若干の忙しさを感じながら、グラスワインを飲んで料理を口にする。


どれもこれも、すっごく美味しい。


思えばまともな料理は久しぶりかもしれない。

社食で辛うじて栄養を取っているものの、召使い状態だった実家を出てからは、自炊なんて滅多にしないし、

面倒くさくて、コンビニの菓子パンやお握りで夕食をすませることも度々だった。


私の舌も胃袋も手の込んだ料理に素直に喜び、がっつくように食べてしまう。



一方、葉月部長は私みたいに忙しく食べたりしない。

私に話しかけながら、それはそれは優雅に上品にナイフとフォークを操っている。


それでも食べるスピードが、私より速いくらいなのはなぜ?


葉月部長って……食事も仕事も、スピーディーに的確にこなしてしまう人なんだね。



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